お遍路で歩く距離
歩く距離は、巡拝の手段によって大きく異なってきますので、お遍路を考えるに当たって、一番重要な要素ともいえます。
結願を無事迎えるためにも、自分の体力や年齢に合わせた巡拝手段を、よく考えましょう。
【歩き遍路】
当然ですが、歩き遍路が一番長く歩くことになります。
一番から八十八番まで、約1,400キロの道のりとなります。
また、歩き遍路を始めたら、1ヶ月から2ヶ月近くの日数を、ほとんど毎日歩くことになります。
途中では、「お遍路ころがし」といわれる、転げ落ちそうなほどの急な山道や階段などもあります。
歩き遍路のためには、事前の体力づくりや情報収集などの準備を確実に行いましょう。
歩き通すには、体力はもちろん、精神力も必要です。
その分、結願の感激や感動は、他のどの手段でも味わえないものがあります。
【車での巡拝】
マイカーやレンタカー、貸切タクシーなどの車は、ほとんどのお寺で、門前まで行くことができます。
歩くのは境内のみといっても、階段の多いお寺や境内の広いお寺もありますので、それなりの距離を歩く覚悟は必要です。
【バスツアーでの巡拝】
バスで門前まで行くことのできるお寺は約半分程度といわれています。
それ以外のお寺は、バスを降りてから門前まで歩くことになりますので、歩く距離はかなりの距離になることを知っておきましょう。
旅行会社のバスツアーは団体行動になります。
団体行動に遅れ、他のツアー客に迷惑を掛けることのないようしましょう。
足腰に自身のない方は、事前に鍛えておく必要があります。
旅行会社によっては、参加制限を設けている場合もあります。